二刀流?

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「シンちゃん、ピアニストの看板は置いとい  て他に化けてみないか?」 白宝堂のシロさんが目をキラキラしながら 話しだした。 「シンちゃんはピアノが似合う男前、だから  違う人になってみるのもいいと思うけど?  もちろん、音羽真ってわからない人になる  わけ。」 「どういうこと?  シロさん、何か企んでいない?」 「いや、シンちゃんの違う才能を開拓してみ  たくてさ。  器用じゃん、ピアノ以外の楽器もいけるか  なと。」 「ふぅ~ん、で三線?」 「それは橘さんがユニットにシンちゃんが  加入することによって価値が上がると計算  したと思うよ。  ね、橘さん?」 「はい、女性グループの中で男性は一人。  それも沖縄の楽器を弾く魂の三線奏者。  存在感は計り知れないわ。」 「男性って俺だけ?」 シンは妄想が暴走していた。 人気アイドルグループ、上り坂49、OKB48とかトレイスとか・・・ 女性に囲まれて全国ツアーとか・・・ ヤバイことになりそうだな。 いや、ヤバイのはマイか。 あいつの嗅覚は半端ねぇからな。 「シロさん、俺が三線弾いても音羽真だって  分かるのはオッケーなわけ?」 「それ、ピアニスト音羽真とは全く別人、  オリジナルキャラクターを作る!」 「はぁ〜なんだ?  ぜったいバレる、三線で顔を隠せってか?  無理だよ。」 ドヤ顔のシロさんが橘さんに 「例の写真を(笑)」 コスチューム画像とアイテム一覧だった。 シンは愕然とした。
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