再開の約束

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再開の約束

年月が経ち、私達の生活はそれぞれの道を歩んでいた。私は東京の大都会で忙しく働き、毎日が目まぐるしく過ぎ去っていた。 仕事に追われ、夢を追いかける中で、心の片隅にはいつも兼の存在があった。だけど、彼と再会することはなく、連絡を取る機会もなかった。 * 兼は地元で堅実な生活を送っていた。彼もまた、美波を忘れることはなく、心の中でいつか彼女に会える日を待ち望んでいた。二人は遠く離れていても、心の奥底で繋がっていた。 * ある日、私は仕事から帰宅し、いつものようにポストを確認した。そこに、一通の手紙が入っていた。差出人の名前を見た瞬間、私の心臓が早鐘のように打ち始めた。それは兼からの手紙だった。 震える手で封筒を開け、中の手紙を取り出した。手紙はシンプルな便箋に書かれていたが、その内容には彼の想いが詰まっていた。
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