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「 ねえっ、まだつかないの ? 」
「 あとちょっとね 、 」
「 さっきからっ、それしか、言わない、、じゃん っ 」
数年間の引きこもり生活で 、
常人の最低ランクまで衰えた足を無理やり前に出す 。
「 大丈夫?ちょっと休憩しよっか 。 」
急にそんな優しい声で言われて 、
「 、うん 」
なんて、普段の私じゃ考えられないような声が出た 。
顔が熱いのはここまでの運動だけのせいではない 。
大河はそんなこともわかっているかのように 、
ちょっとはにかんで笑って
おつかれさま、と私の頭をくしゃっと撫でた 。
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