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「いらっしゃい。来てくれたんだ」
「暇だったから」
特に断る理由が思い浮かばなかった私は、皇雅人の誕生日イベントに参加した。
「今日は、雅人の誕生日!舞姫、舞姫ありがとう」
舞姫と呼ばれた女の子前には、シャンパンタワーと呼ばれるものが置かれている。
テレビやドラマでしか見た事なかったけど、本当にあるんだと感心してしまう。
「いらっしゃいませ。雅人さんが来るまでつかせていただきます。大雅です」
大雅?
その声に名前に、私は振り返る。
「陽愛?!」
「やっぱり大雅だったんだ」
「何してんの?」
「何って、カウンターでカクテル飲んでる。初回は、飲み放題だから」
「はあ?飲み放題って居酒屋じゃないんだぞ!此処は、ホストクラブ」
「わかってるよ。そんな事!ってか、久しぶりに再会した幼なじみに言う台詞?」
「じゃあ聞く!何で来たんだよ」
「クリーニング代の代わり」
「何だよ、それ。よくわかんねーーけどハマるなよ」
「ハマらないし……」
ハマる事なんてないと思ってた。
誰かの特別に何てなれないし……。
No.1ホストの皇雅人の特別になんてなるのは、絶対に無理。
わかってたのに……。
わかってたはずなのに……。
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