入学式

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入学式

 うー…  「魔法生(エージェント)」を育成するための学院、”王立総合学院テクノスアカデミー“。  今日は学院の入学式で、このあと友達と、待ち合わせ場所で合流することになっていた。  無事に入学することができたのはいいが、素直に喜べない自分がいた。  …というのも、入学時に生徒が所属する「クラス」が決められ、魔法生ならではの称号が付与されることになる。  俺に与えられた称号は「ソードファイターI」  これは、各魔法生に適した9つの系統、  戦士系  遠隔系  後方支援系  僧侶・神聖系  魔法・魔術系  召喚・テイマー系  文化系  生産系  複合系  のうち、戦士系に属する「ソードファイター」に任命されたことによる称号だった。  そして、配当ランクは“I”。  ——つまり、最弱ということになっている。  …まあ、別に気にしてもって感じではあるんだ。  新入生の大体のランクは「I」だし、系統だって、別に優劣がつくようなもんじゃない。  問題は、そう、“最低のクラス”と称される「E」組に配属されたことだった。  「魔法生予備軍」と称されるこのクラスは、6つあるクラスのうちの最低評価グループとみなされており、ここに配属された生徒の大半は、1年後の学年更新テストにおいて「退学」を通達される可能性が高い。  無事に学院に入学できたのはいいが、全然安心できる立ち位置じゃなかった。  この1年間で成績が悪ければ、強制的に学院から追い出される可能性がある。  それに比べて、“ルーク”のヤツは…
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