145人が本棚に入れています
本棚に追加
芹の愛寵
新調したばかりのダブルベッドで行われた冴島の柔らかでゆったりとした前戯は、芹の身体を極限まで焦らした。芹はとろとろにほぐれてしまう。
彼がやっと芹の蜜壺に手を伸ばしたとき、ほんのほんの僅かに触れただけにもかかわらず芹はフルフルと痙攣し甘イキをしてしまった。
「ああ、もうこんなになってるんですか？」
「あっ…冴島さ…ん、ああっ、気持ちいの…止まんなっ…んんっ」
冴島がこすこすと実に優しく撫でさする度に芹の身体は震え、嬌声を溢す。
冴島は満足そうに唇で芹の声を封じると、じゅぷう、と指を沈めた。そして理解しきった芹のイイトコロをぐいぐいと指で押す。
キスの隙間から悲鳴が漏れた。
冴島はその隙間を舌で埋め、声を出すことをも禁じる。
上も下もぐちゃぐちゃに溶かされ男を受け入れる準備などとうに整っている芹はもう限界だった。
「…ん、ぷはっ…、ね、もうむり…待てないぃ…お願い…ナカ欲しい…」
芹は冴島の舌から無理に逃れ、退行した口調で懇願しながら冴島の下半身のモノに触れる。
ドクンドクンと波打つそれは、もういつでも女性を貫ける状態だった。
それでも冴島はまだ名残惜しそうに芹の首にキスをしながら、自身の下着を脱いだ。
冴島は身を起こし避妊具を装着すると芹の身体も起こさせる。
「じゃあ、芹さんの気持ちいいように動いてみますか？」
もう待てない芹は冴島の肩に手を置いて股がり、ゆっくりと腰を下ろした。
ず、ずず…と中が満ちてゆく。
「あっ…ああ…あ…」
芹の身体はすっかりこの形を覚えている。
ぴったりと収まると芹の蜜壺は支配に悦び、冴島のモノをぎゅうと抱き締めた。
「っ…」
冴島は熱い息をはぁと吐きながら芹の身体を抱き締める。しばらくの間、お互いがお互いの陰部の痙攣に酔いしれた。
物足りなくなった頃、芹はおずおずと腰を持ち上げる。
ぬるっと半分ほど体外に出て、腰を下ろすと再びポルチオにぐっと当たる。
「あっ、あっ…」
気持ちいいが、少し怖い。自分から快楽地獄に飛び込む勇気はまだ無かった。
あまりにたどたどしい動きの芹を見かねたのか、冴島は芹の顔を覗き込む。
「芹さん…こういうのは慣れてないんですか？」
「は、はい…あまり…」
「…もっと腰そらせてみてください」
冴島は芹のお尻をぐっと掴んで、怯えて丸くなっていた腰を伸ばさせる。
「んっ、ああっ！」
そのまま腰を揺らすと、芹の弱い部分全てを擦り押し潰すような動きへと変わる。
目にチカチカと星が飛ぶ。
すごい…これ気持ちいい…
芹は夢中でぱちゅぱちゅと冴島の上で腰を動かした。
気持ちいい絶頂がゆるゆると永遠と続く。
「あっ、ああ…これすき…すき…」
うわ言のようにそう言いながら冴島の唇に啄むようにキスをする。
最初のコメントを投稿しよう！