キラキラ輝く世界で

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キラキラ輝く世界の外側でわたしはいつも ひとりぼっち。 いつか夢見たことがあるの。 明るく陽だまりのようなわたしは いつもみんなの中心にいて たくさんの友達と笑い合っている。 そんなこと起こるはずがない 奇跡だと分かっているはずなのに。 けれどどこか心の片隅で願うことをやめられない。 いつか、わたしの心を救ってくれる 救世主のような人が現れることを。 でも、夢から覚めれば わたしはいつもキラキラの世界の外側に 置いて行かれている。 変わろうとしようとしたことも 何度だってあるけれど、 いつもあと一歩のところで勇気が出なくて 立ち止まっている。 そんな自分が嫌になって何回も涙を流した。 だけどね ある日わたしをまっすぐに見てくれる人と 出会ったの。 「どうして泣いてるの? こっちに来なよ」 その言葉と彼女の笑顔がとても眩しくて 嬉しかった。 わたしは彼女に導かれて キラキラ輝くその世界に足を踏み入れた。 あぁ、世界ってこんなにも綺麗だったんだ。 キラキラ輝くその世界でわたしは今、 友人達と青春を謳歌している。 (終わり)
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