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魔王イガリデを倒し、勇者アレンと賢者ミオ、スナイパーのユリウスは凱旋パレードを終え、城のダイニングでテーブルを囲み休息をとっていた。
「終わったな」
アレンがにこりと微笑む。
その顔には疲れがにじんでいたが、魔王を倒し、城下の人々を守ることができたという嬉しさに溢れていた。
普段顔色を変えないミオも、表情をほころばせている。
「いやー!やったぜ!!ほんっとによかったなぁ。ま、これも俺の活躍のおかげ?」
と、調子のよいユリウスが快活そうに笑う。
「あー、はいはい。お前のおかげだよ。イガリデの胸元に放ったあの一発が効いたな」
「だろー?!」
「でも、アレンも、がんばった。アレン、ありがとう」
とミオがアレンに手を伸ばし、頭を撫でる。心なしか、アレンの頬が赤く染まったように見えた。それを見て、ユリウスがごほん、と咳払いする。
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