後編

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後編

 それから半年後、萩原は百合子が望むチャペルで結婚式を大々的に行い、二人は晴れて夫婦になった。  子供が生まれるのはそこからさらに一年後と三年後。男の子一人と、女の子の双子に恵まれた。  百合子は、相変わらず我儘ではあったが、良き母親、良き妻になった。高嶺の花だからと色々と顔色を(うかが)っていた事を後悔はしていない萩原だったが、こんなに家庭思いの良い妻になるとは嬉しい誤算であった。  萩原は、今も百合子の願いや子供たちの願いを叶えるため全力で奮闘しつつ、その幸せを噛みしめている──。 ────了
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