ハロー・マイセルフ

5/13
前へ
/13ページ
次へ
「つまり、今の自分からレベルアップしたいから呼び方を変えたいのか。それなら分かる気はする」 「うん……夏休み中に変えてしまえば、気付くクラスメイトも少ないと思ってさ」 「そっか。爽太が自分で決めたのなら、俺は見守るさ」  一成はYESもNOも言わなかった。 「ただ、一つだけ言うとしたら、だ」  急に神妙な顔になったので、僕は一成の方へ身を乗り出した。 「爽太。もし俺が、急に『俺様』なんて言い出したらどう思う? そこだけはきっちり考えろよ」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加