1人が本棚に入れています
本棚に追加
女性「随分と騒がしいですね。ん、その後姿は、アズサさんですか?」
この声はヤリア様や。
アズサ「ヤリア様...やんね? 目、どないかしたん?」
ヤリア「ああ、これは...その。いや、はっきり宣言します! ラサ殿に好かれるためです! 自分はラサ殿が好きです!」
廊下でそんな大声で宣言されても...。
アズサ「あー、そうなんや。なんとなく分かったわ、ラーさんがウチの事、好きになった理由」
もう一度、こっちを向いて...エリーユを見てる。
こりゃ、もうバレたな...。
あーちゃんが眼鏡を外した。
アズサ「ウチは、まだ左近さんが好きやから...ラーさんを好きになってくれてる人と付き合ったらええと思うよ」
ラサ「あーちゃん、視力落ちてるんやろ? 危ないて」
アズサ「ウチの事は気にせんで。あいたっ」
あーちゃんがドアの開いた、壁の部分に頭をぶつけた。
ラサ「レンズの厚さで分かるて、無いと生活できへんやろ?」
アズサ「それでラーさんが幸せになれるんやったら、何とかウチも頑張るから...ほなね」
ラサ「待って! 確かに一目惚れしたけど、仲良うなって、あーちゃんだけを見てるんやて! 簡単に諦められへん!」
最初のコメントを投稿しよう!