ヨルン

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エリーユ「じゃあ、後日。改めて私達の最高の姿で、ラサに選んでもらいましょ」 ヤリア「そうですね、自分も賛成です。今の有利不利のある状況で判断されては禍根(かこん)が残ります」  眼鏡が似合っているエリーユとヤリア様の意見も一致した...って。  ラサ「おいおい、待ってくれ。僕の発言権は無いんかい」 エリーユ「(むし)ろ、ラサの発言力が一番強いと思うけど、何?」  エリーユの言葉に五人の視線が集まる。 ラサ「僕は、まだ、あーちゃんが好きで諦めてない。そやから一人を選ぶ事もできへん。ちゅーか、この状況、おかしないか? 敵国の計略かも知れへんで?」  そうや、まだ諦められへん。 エリーユ「その可能性は否定できないわね。私がギルドで掴んだ情報と現在の状況。敵国に情報が漏れて、誘導された可能性もあるわ。特に、これで三天帝の人間関係が崩れたら、リュー帝国軍は終わりよ」  エリーユの掴んだ情報は、僕が眼鏡の似合う女性が好きって事と、エリーユの他に四人、俺を好きな人が居るって...。
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