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時は流れ
今世の青春時代も恋愛とは無縁に過ごし、海賊船の一兵卒として成人。
前世の記憶と知識があり、なぜか言語が日本語なので、勉強方面では神童と呼ばれた程やけど、僕程度の知識で無双できるほど、【転生したファンタジー世界】の文明レベルは低くなかったんや。
僕の育った偉海賊船の装備は、割とファンタジー風やったけど、世の中には戦艦クラスの海賊船に重火器も存在し、画期的な発明なんて出来へん。
パソコンやスマホ、インターネットなどの高等電子機器は無いが(電子レンジとか調理家電レベルはある)、僕には一からそれらを作れるような知識も当然ながら無い。
体が資本の海賊稼業で、身体能力がカラス賊では【普通】で(一般日本人男性よりは遥かに強いが)、偉海賊流剣術の修業やら筋トレの毎日は地獄やったわ。
ファンタジー世界と言えば【魔法】だが、これは存在した!
しかし、僕の魔法の才能は、一般イカ(以下)のタコやってん。
戦いの多い海賊稼業で死なずに五体満足で生き抜けただけでも奇跡かもしれん。
前世の絶望人生に比べれば、随分と刺激的やったとは思うけど、無情なほどに時の流れは速かった。
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