嵐の海戦

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嵐の海戦

 偉海賊船の縄張りには、赤地にドクロの旗を掲げる【亜海賊(アカイゾク)】というライバルが居た。  他の縄張りには、鵜海賊(ウカイゾク)やら得海賊(エカイゾク)なんて、あいうえお順の漢字一文字を掲げる海賊団が50近く居るらしい。  僕が40歳の夏。  嵐の日、亜海賊船が海戦を仕掛けてきた。  嵐の中、激しくぶつかる二隻の海賊船。  僕は重傷を負い、海に転落。  荒波に流されるがまま、船を完全に見失い、轟音(ごうおん)が接近する。  見上げると、海水を巻き上げるほどの竜巻!?  それに吸い込まれ、体をズタズタに引き裂かれた僕は、意識を失った。
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