1人が本棚に入れています
本棚に追加
斬って斬って斬って斬って...。
キリキリ『血と狂乱の宴よ...』
暗闇の中を疾走る。
ムザン『嗚呼、我が背...』
まとわりつく血煙の中、赤黒い刃が閃く。
ゼェハァと荒い呼吸...片っ端から斬って斬って斬りまくる。
キリキリ『吾妹よ、何処へ...?』
逃げ出そうとした足を掴まれる。
血塗れな手の群れが迫りくる。
キリキリ『全てを捨て、頂点を目指すも、また一興』
再び、赤黒い刃が閃く。
亡者共の手を斬り払う不快感は、やがて快感に塗り潰されていく。
暗闇と血煙の戦場を駆け回り、斬って斬って斬りまくる...。
<ZuSha...ZaShu...>
僕の意識が溶けていく。
斬る度に、大切な何かが消えていき、塗り替えられていく。
最初のコメントを投稿しよう!