第二章2.新天地アイザス王国

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第二章2.新天地アイザス王国

 僕は42歳の誕生日を、アイザス王国で迎えた。  イルバー自治国から船便で10日。  ヴェルグ帝国の領海を迂回した、大陸南部にアイザス王国と領海がある。  現在アイザス王国暦590年と、なかなか歴史ある国や。 エフィ「誕生日おめでとう」  お祝いの言葉をくれたんは、相棒の魔兵エフィ。  森の民エノレフ族で、現在28歳、眼鏡の似合う女性。  聖骸布の借金がまだ残っとる。  ささやかな誕生日祝いをする二人の目に付いたんは、義勇軍を募る告知やった。 +++++++++ ・同盟であったヴェルグ帝国が裏切り、奇襲を受けた我らがアイザス王国を救うべく、義勇軍を此処に募集する。 ・愛国心溢れる者、腕に覚えのある傭兵、平和を願う若者達よ集え。 +++++++++ ラサ「義勇軍か、エフィどない思う?」  僕は若者ちゃうけどな...年齢制限あるんやろか? エフィ「支度金1金貨(ゴル)、アイザス城防衛成功の暁には、20ゴル+正規兵雇用...すでに籠城戦、戦局の分は悪いわね」  ゴルは、この異世界の通貨単位で、1ゴル=1万円程度の相場や。  金貨の上には、白金貨(プチ)があり、下には、銀貨(シル)青銅貨(ブズ)銅貨(カパ)があるねん。  紙幣は存在せーへん。  イルバー自治国を滅ぼしたヴェルグ帝国が、アイザス王国との同盟を破棄して侵攻してきたっちゅー事か。
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