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左近「そうだ。人を斬るのは、あまり好きではないのでな。森南の三国戦争より、此処の方が性に合っている。それと、敬語は不要だ、魔の森では実力の世界だからな。ラサは、オレより年上だし、何より、その刀...妖刀と見た」
ラサ「さすがやな。これは妖刀【霧斬】...最近やっと使いこなせるようになってきたペーペーやで」
左近「謙遜を...オレの持つ村正も妖刀の一振りだ」
ラサ「ここで会ったのも何かの縁、剣術を教授してもらえると有り難いな...っと、美味そうな匂いがしてきた」
左近「オレに教えられる事があるかは分からんが、後で手合わせしてみるか。よし、焼けてきたな」
焼けた肉を村正で削るように切って、マンドラゴラを添えた木皿を寄越す。
妖刀を包丁代わりにするなんて、色々な意味で凄いなぁ。
キリキリでやったら、マジギレされるで。
ラサ「頂きまっさ」
焼き立ての肉は、何の調味料がなくても旨い。
ラサ「これは、マジイカス!」
マンドラゴラも火が通って外はカリッと、中身はジューシーで魔力も回復するやろな。
ちなみに魔の森のモンスターはチート級に強いらしい。
仮に魔の森に住む最弱のゴブリンと、他地域のドラゴンが戦っても互角の勝負になるなんて御伽噺を海賊キッズの頃に聞いた記憶がある。
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