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魔の森の木々の高さは、平均30mはあって昼間でも薄暗い。
近づくに連れて重力が増す、大木を薙ぎ倒すのは全長50mはありそうな重力竜!
ラサ「これは...身体が激烈に重い!」
左近「龍覇逆鱗突き!」
視認できる距離で、すでに重力が五倍くらいになってて近づけん。
重力波の中でも、左近さんは、逆鱗を見破り、村正を突き刺す。
ラサ「イカス!」
まさかの一撃必殺。
重力フィールドが消滅して、身体が軽くなる。
女性「た、助かった...んやね?」
悲鳴を上げていた女性は、へたりこんだまま、こちらを振り向いた。
フレームレスの眼鏡が似合うショートボブ...ズキューンと胸が高鳴った。
ラサ「僕は、ラサ・アッシュ。お手をどうぞ」
彼女は少し戸惑ったが、僕の手を取って立ち上がった。
僕より頭一つ分くらい背が低い。
女性「ありがとう...」
20歳前後のハムン族やろう。
ラサ「僕は何もしてへんけどな...怪我なイカ?」
女性「大丈夫...やで!?」
彼女の口から、関西弁のイントネーションが発せられた。
ラサ「そんなに驚いて、どないしたんや?」
女性「その、腰から...ゲソ?」
ラサ「ああ、僕は水の民カラス賊やねん。サイボーグやったり、色々ツッコミ所あるかもやけど、色々な種族が人類として共存してるんやで」
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