数カ月後

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 ダークプリーストは深手だが絶命してない。  これで4対6としても...1.5倍の戦力差。  アムリタの泉がある此処は、拠点として最高の場所や。  魔の森を抜けてきた敵の強さは推して知るべし、手持ちのアムリタポーションでヒーラー入りのパーティに対抗するのは厳しい。 左近「あーちゃん、下がれ! 鉄塔勇気(タワーブレイブ)ッ!」  師匠の言葉に、あーちゃんは僕の所まで後退。  入れ替わるように、バーサーカーが(きびす)を返して突撃...敵全員が、左近師匠に殺到する。 左近「ラサは、あーちゃんのガード!」  師匠の判断は速く、そう指示したんや。 アズサ「ウチ、まだ全然戦えるよ」  そう言って、あーちゃんは前に出ようとする。  敵の背後を突けるチャンスやけど、僕は左手と鞘ムザンで制した。  左近師匠の防御力は、防護職(ディフェンダー)に向いてへん。  しかし、攻撃力は最強クラスの火力職(アタッカー)なのは間違いない。  っちゅー事は、味方に被害が及ぶレベルの大技...ッ! 左近「これがオレからの卒業伝授だが、真似するなよ? 龍覇最終奥義...我烈陣!」  刀気の大爆発。  僕は、キリキリとムザンでクロスガードして、あーちゃんを守る。  地面を陥没させながら、爆縮していく...残ったのはクレーターと村正のみ。  僕とあーちゃんは、茫然自失になっとる。
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