数カ月後

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ラサ&アズサ「「左近師匠...」」  二人から涙が零れ落ちた。 女性「(いさぎよ)い人ね...左近という名の求道者を探してきたのだけど、貴方達の師匠かしら?」  森の闇から姿を表したのは、青髪ツインテールが特徴的な砂漠の民ベスタ族の女性やった。 (野獣(BEAST)のアナグラムBESTA)  僕らは言葉もなく頷いた。 エリーユ「私はエリーユ、20歳。魔の森南部、リュー帝国の密偵(ニンジャ)よ」  ツインテールを結ぶ飾りのように、角があるな。  おそらく、牛の血を引くベスタ族なんやろ。  紫の忍び装束に、えらい大きさの胸が...女の武器を最大限イカスのもニンジャやからか? ラサ「リュー帝国がなんの用や?」 エリーユ「魔の森でも戦える傭兵を登用する為よ。我がリュー帝国の宗教戒律は中立、イカオス教徒はお呼びじゃないから、貴方たちに加勢したのよ。お弟子さん二人には、ぜひ一緒にリュー帝国に仕えてほしいのだけど」 アズサ「ウチらは、まだ魔の森で戦えるほどやない...駆け出しの弟子。左近師匠がおらな、何もできんよ」  涙声のあーちゃん。  そこまで謙遜する事はないけど、僕ら二人で、此処を拠点に修業するのは、正直厳しイカ?
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