3人が本棚に入れています
本棚に追加
ラサ「エリーユさんも、ここまで一人旅とは、相当な実力者やな?」
エリーユ「呼び捨てで構わないわ。情報組合の情報と隠密技能を駆使して、戦闘は最小限にだけどね」
インフォーションギルド、通称シーフギルド。
盗賊、義賊、忍者など、密偵職しか入れない情報屋。
金さえ払えば、どんな情報でも手に入る。
逆に情報を売る事もできる。
シーフギルドは治外法権、国家の干渉を許さない、大陸全土に張り巡らされた情報機関。
パーティに一人は欲しい鉄板職。
冒険者にしろ傭兵にしろ、今回の敵パーティのように役割分担をした編成が一般的。
左近師匠のように単独で修業する求道者は稀なんや。
僕とあーちゃんを弟子にしてのパワーレベリングは、左近師匠の成長を考えるとメタな話【経験値1/3】になるっちゅーこっちゃ。
ラサ「エリーユ。僕ら半端モンやけど、連れてってもらえるか?」
実際問題、僕とあーちゃん二人では、魔の森からの脱出も難しい。
それは、あーちゃんも理解しとるらしく、不承不承というカンジで頷いた。
ラサ「あーちゃんは、僕が守るよ」
魔の森から北のキシリ合衆国とは逆方向やけど、両親も戦死しとるし、慌てて故郷に帰る事もないやろ。
アズサ「ありがと...実力はウチとそんな変わらんけどな!」
空元気。
ホンマは、ここで左近師匠に操を立てて墓守でもしたいんやろな。
最初のコメントを投稿しよう!