ヨルン

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ヨルン「んー、意外と大将なんて立場になっちゃうと、女性って事もあって、なかなか恋愛なんてできないのよ。おそらく、ユニコやヤリアもね」 ラサ「なるほど...」 ヨルン「そんな時に、部下に配属されたのがラサ君。ドラグ王国への特殊任務で長期間一緒だったし、優しい人だなって。あと面白い! それに一兵卒...今は特務伍長か。ハッキリ言って、ラサ君は強い。憧れるほどにね。強い・優しい・面白いって三拍子そろってる」 ラサ「ベタ褒めですやん、ありがとうございます...でも」 ヨルン「でも? 何?」 ラサ「やっぱり、あーちゃんが好きなんです。任務とはいえ恋人役やったんも内心めっちゃ嬉しかったですよ」 ヨルン「そっか。ねぇ、ラサ君モテるでしょ? さっきミーシャとスレ違ったし」 ラサ「んー。ずっと、あーちゃんに片想いしてるから、そんな意識なかったけど...今日思い知った、かな」  正直、こんな展開は想定外過ぎる。 ヨルン「やっぱり恋敵(ライバル)多いのね...たぶん」 ラサ「たぶん?」 ヨルン「凄くカッコよくて、強くて、優しくて、面白いのに、あーちゃんに片想いしてるから、チャンスあるんじゃないかって思ってね。他にも居るんじゃないかと思ったんだ」 ラサ「そういう捉え方されてるのは、嬉しいような...」 ヨルン「少なくともボクはそう。好きよ、ラサ君」  また腕に抱きつかれて迫られるとか...。 「何か要望があったら何でも言ってみてね」 <Kon・Kon>  ドアがノックされた。
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