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ピンク頭と乙女ゲーム
ある日の放課後、女性の言い争う声に気付いた僕は、校舎裏の雑木林でエステルがアハシュロス公女を罵倒しているところに出くわしてしまい、彼女の普段とはかけ離れた姿に呆然としてしまった。
「この世界がゲームとは何のことでしょう? あなたがみんなに愛されて幸せになる? それがゲームとやらとどう関係が?」
「だ~か~ら~。あんたみたいな凡人にもわかるように教えてあげると、この世界はね、あたしがみんなに愛されて幸せになるためのゲームなの。攻略対象者を攻略してあたしに夢中にさせて、逆ハー決めるの。そこで出てきた最高のイケメンがあたしと結ばれるのよ。そしてあたしはみんなに憧れられて羨ましがられて、最っ高に幸せになるの」
攻略対象者?
逆ハー?
訳が分からない。
ただ、一つだけわかるのは彼女が恋や愛というものを、ポーカーのように駆け引きを楽しむための遊びの一種だと思っているという事だ。
彼女が最高と思う男性に愛されて人から羨ましがられるために、彼女は行動しているらしい。
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