大人なそういうお店に行こう!

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大人なそういうお店に行こう!

「勿論! お医者さんゴッコ。 しかも、子供のお医者さんゴッコとは違うよ。 大人の方のだからね」  その修斗の言葉に薙は顔を真っ赤にさせる。  だが薙は興味を持ったのか、 「……って、修斗が言う、お医者さんゴッコって、どういうことするの?」 「ふーん……薙はそうやって聞いてくるんだ……。 やっぱり、興味あるの!?」  そう修斗は怪しげな表情で薙の顔を見つめる。  そんな修斗の表情に動揺したのは薙の方だ。  今まで押されっぱなしだった薙。 ちょっと反撃しようとして質問したのだが、そんな顔をされたら反撃した意味がなくなってしまう。 「前に言ったでしょ。 先ずはお腹の中を綺麗にする液体を使って、綺麗にして、後は、まぁ、王道に聴診器とか使うし……中を見る器具を使ってみたりするんだけど?」 「流石にそんなことやったことないから、分からないだけなんだよ」 「じゃあ、今日はそういうプレイで決まりだね」  そう修斗は嬉しそうにしているのだが、薙の方は首を傾げていた。  そして食事を終えると、修斗と薙は修斗の車で東京である有名なそういうところ専門のお店に向かう。  お店の中に入った二人。 女性禁制だけあって周りには男性しかいない。 「ふーん……女性は入店禁止なんだね。 だから、逆に入りやすいのかな? しかも、本当! ここには何でも揃ってるって訳ね。 ローションから玩具も……」  修斗はお店の商品を手にとって見ている。 「ってか、お金はあるから、ま、適当に買っていこうか? それと、薙が欲しい物買って上げようか?」  その質問に薙は首を振る。  確かに一人では何回か来たことのある店なのだが、恋人と来ると恥ずかしいと思うのは気のせいであろうか。 さっきから薙は黙ったままだ。  そして修斗の腕を掴み顔を伏せてしまっていた。
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