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笑いを含んだような顔で聞いてくる
彼女は橄欖(かんらん)私と同じ教師だ
かつて最強と謳われたプリマステラだ。
血まみれになりながら、笑い狂い人を撃つ姿は"血に染まった狂気の姫君"と呼ばれていた。
「そっちこそどうだのか?狂姫?」
私は少しからかいながら言う
「もう、狂姫呼びはやめてよ〜私の方はまぁまぁかな?目立って強いコもいないし、
でもぉ、今年の注目株は〜やっぱり、"殺人鬼ちゃん"でしょ!」
実に楽しそうに言う
「またその話か」
はぁ、とため息をつく
「どうだった!?殺人鬼ちゃんの様子は?」
目をキラキラさせて言う
「至って普通」
「そっかぁ」
「何でちょっと残念そうなんだよ」
「だって〜」
「はぁ」
私は憂鬱そうに口を開く
「そもそも、私に教職なんて向いてないんだよ」
「そうかなぁ〜?」
いつも通り呑気そうに言う
「案外、向いてると思うよーせんせい、辰砂ちゃんなら」
一方その頃
名前か、と悩んでいたそもそもどうやってつけるか分らないのだ。辰砂はどうやら宝石の名前らしい。私も宝石にするかぁと思いつつたくさん考えたいた。
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