小さな飛行機

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小さな飛行機

 プレインくんは、 (ちい)さなプロペラ飛行機(ひこうき)です。  小さな(からだ)のプレインくんだけれど、 なによりの自慢(じまん)は、その小さな体いっぱいに()られた(いろ)です。  (まち)(ひと)たちはプレインくんを()ると 「きれいな色だね」 「しゃぼん玉みたいだね」  と、ほめてくれるのです。 21fb53be-47bb-4bfc-89a3-4f07eaffece5  そんなプレインくんは、毎日いろいろなところへ、いろいろなものを届けます。 (ぼくのおしごとはいろいろなものを届けて、いろいろなものを はこぶこと。それだけだけど、なんて楽しいんだろう)  しあわせに暮らしているプレインくんに、ある日、おかしなことが起きました。  空をとんでいるとき、体の中でガタゴト、ブッスン、と音がするのです。  プレインくんの運転手さん は、プレインくんを機械のお医者さんに 連れて行ってくれました。
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