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倒れた女子を助け起こそうとしたら、せっかく治った足に激痛が走る。
「な、何……」
「お願い、死んで！」
「む、無理！」
太ももに刺さったのは矢。
それを無理やり引き抜いて立ち上がり、急いで荷物を背負って逃げる！
どれだけ走っただろう。
追いかけてきていたが、姿も見えなくなり1軒の民家に入る。
玄関に手をかけると鍵は開いていて「お邪魔します」と申し訳なかったが靴のまま中に入り洗面所に行ってタオルを濡らす。
傷口はそんなに深くは無いが血は下に流れていたのでそれを拭き、リュックからガーゼと三角巾を出して、軽く消毒してきつく縛る。
「洗面台の電気はついてる。水も出る……」
キッチンに行って冷蔵庫を開けると中には食材。
痛み止めを飲み、効いてくるまでの間にガスコンロが着くことを確認してキッチン周りを見る。
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