6人が本棚に入れています
本棚に追加
これまでのおさらい
最強にして最凶。その姿を見て帰ってきたものはいない、冷徹無血の伝説の魔王は、妻の家出により2歳息子ラリエルの子守りをすることとなった。最初はオムツを替えるのも寝かしつけるのも、全てが一苦労であったが(今も)、毎日一緒に過ごすことで少しずつラリエルとの間に絆が生まれてきた(たぶん)。
そんな子育てに勤しむ魔王であるが、魔王であるが所以、影響力も大きい。勇者がやってくることがわかっていても、なかなか対応できない日々であるが、魔王軍の危機かというとなぜかその逆である。部下が責任感を持ち始めたり、隙間時間の筋トレで攻撃力がアップしたりと魔王も魔王軍全体の攻撃力防護力がともに着実にレベルアップしている。さらに種族をとらわれず安眠効果で疲れがとれたり腸内環境が整ったり、魔族も人間もQOL(クオリティーオブライフ)がなぜか上がっていると言わざるを得ない。
魔王の子育て、万々歳である。
だが、しかし、最強魔王の時代であるが新しい勇者の存在も忘れてはならない。魔王不在とはいえ、長年魔王軍が手中に収めていた砦を奪った勇者の実力はどうやら本物らしい。さらに経験を積んで強くなる前に叩いておくべきとの意見もあるなか、魔王の妻シュリアを探しにいった「もふもふドラゴン」のうなじぃが人間の集落に現れているらしく・・・。
最初のコメントを投稿しよう!