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車内の注目が集まっていることに気付き、宇崎が人差し指を口に当てた。
阿久根は声を潜め、「い、いつの間に」
「私がただで帰るわけがないだろ。現場に落ちてたのを拾って来たんだよ」
この人は口裂け女よりも恐ろしい人だ、と阿久根は思った。
「もう口裂け女は消滅したでしょ」
だ、か、ら、と宇崎が言った。「こいつを使って口裂け女を復活させるんだ。まだこのハサミが残っているってことは、奴は完全に消えてないっていう証拠だ」
「けど、どうやって復活させるんです?」
宇崎が阿久根の頭を引っ叩く。
「そんなの今から考えるんだよ。とにかく、こいつで一攫千金を狙ってやるんだ」
宇崎はそう言って、ひひひひひひひひひひっ、と笑った。
to be continued?
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