1,カナダの小悪魔

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「よし、こっちだ!!お前ら、ちゃんと着いてこいよ!!」  ラニーは持っていた花火を捨てると、前のめりになりながら、なんと左手に見えたエルム人の家の庭に堂々と侵入し、全速で自転車を漕ぎ、劣化していた柵を突き破って行ってしまった。  エルムの人々は絶句した。後ろから追いかけてくる人々の一番前で、スミス氏が頭を抱えて崩れ落ちる姿を、皆目撃した。  また、ジェレミーとギャビーも、口をぽかんと開けてお互い顔を見合せた。 「あは、は、ラニーってば最高!」  残されたジェレミーとギャビーも、ラニーが開けた柵の穴をくぐって行ってしまった…。
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