2,〝ヤツら〟の集い

2/3
前へ
/8ページ
次へ
 ギャビー・リー・ルルーはカナダとフランスのハーフだ。長いくせ毛の赤い髪は母親似(フランス)、瞳と口の悪さと言語は父親似(カナダ)。    フランス語はカタコトだが、なんとか最低限のフレーズは話すことができた。  前にイタズラの犯行現場をばったりでくわした見ず知らずのフランス人に見られたことがあったが、ギャビーがフランス語のいいわけで対処した。 「あいつフランス人なの?」 「いや、フランスとカナダのハーフ」  ラニーがそのことを知ったもの、そのときだった。 「それ何年も一緒にいる人のセリフ?」    
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加