本編

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「これからどこでお祝いする?」 「岸野の好きなところでいいよ」 「どうしようかな」 壁時計は21時過ぎを示していた。 戸締りをするまでに30分はかかるだろう。 「駅前のバルがいいな」 テーブルに消毒用のアルコールを吹きかけ 片づけを終わらせた僕は、 レジ締めをしている彼に近づいた。 「いいよ。明日は定休日だしゆっくり飲もう」 彼が微笑み、売上のレシートを束ねた。 「岸野、看板撤去してきて」 「うん」
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