本編

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踵を返し、一歩踏み出した次の瞬間。 再び、ちりんとベルの音がして ドアが開いた。 「申し訳ありません、もう閉店で」 そう言った僕の前に笑顔で姿を見せたのは、 ひとりの同世代の男性だった。 「佐橋くん」 僕の背後で彼が明らかに上擦った声を出す。 嫌な人が現れた。 僕は小さく溜息をついた。
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