終わらない迷宮の中で

こうしてサラは次々と新たな技術を駆使し、まるで地形そのものが彼女を拒むように変わり続ける戦場を切り抜けていった。しかし、どの発明品も一瞬の安堵を与えるだけであり、次の瞬間にはさらなる敵が待ち受けていた。

サラが一歩前進するたびに、心には重圧がのしかかる。自分が次に何を使うべきか、その決断が一瞬の躊躇すら許さない状況で、常にギリギリの戦いを強いられていた。

サラが施設の最深部に到達したとき、ついに娘のエミリーの姿を見つけた。

しかし、彼女に近づこうとした瞬間、床が突然崩れ落ち、サラは深い奈落へと落ちていった。その瞬間、手にあった重力操作デバイスが作動し、再び上昇し始めた。

山の頂きに立つためには、まだいくつもの山道を越えなければならなかった。険しい道は続き、敵の罠もますます巧妙になっていった。