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普段、大学病院で外科部長として多くの患者さんを相手にしているお父さん。
非常に難しいと言われている手術も、お父さんが執刀すれば成功が約束されている。
患者さんからは感謝され、部下たちからは尊敬され、病院長からは頼りにされている存在だ。
家計はお母さんが管理していて、お父さんのお小遣いとして必要分はもらっているはずだが、学会出席のための出張やら教授たちとのディナーなどの交際費で使ってしまうらしい。
そんなお父さんは日ごろのストレスの反動からか、休日になると少女趣味が発症してしまう。
私やお母さんは恥ずかしいので他人の振りをしているから、お父さんの相手をするのはいつも妹の役目だ。
普段、お父さんの勤めている大学病院で看護師として働いている妹。
面倒な患者さんの相手も丁寧に対応していて、患者さんからは信頼されていると妹の同僚からは聞いている。
そんな妹は普段と違うお父さんの扱いも慣れている。
さっきみたいな事があると、丁寧に相手をしてくれる。
妹が優しく相手をしてくれるから付け上がるお父さんだけど、度を超すから最後には妹にキレられて怒られる。
やっぱり、うちの家族には妹が必要な存在なんだなと実感させられる。
妹に感謝だ。
妹にキレられたお父さんはすっかり大人しくなったので私とお母さんも合流し、家族そろってランチのお店へ向かった。
了
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