暗闇の中で生きるわたし

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暗闇の中で生きるわたし

 いつしか溢れるネット上の自分の裸体の動画。わたしを蔑み嘲笑う周りの声。  わたしは人間不信となり、外を出歩けなくなった。  暗闇の中で生きよう。頑張って出歩き傷つく必要はないと、カーテンを閉め切った。でも、なぜわたしがこんな目にあわなければいけないのか。わたしじゃなくて、悪いことをした人がこんな目にあうべきだよね。 それなら本来罰を受けなきゃいけない人に復讐しよう。 *  外に出るのも怖い、だってわたしは元々男性に免疫がないのに、この事件で男性不信になってしまった。もはや人間不信かもしれない。それならば、闇に溶けてしまおう。辺りが夜なら同化してしまえばいい。 わたしは全身黒づくめの服装でフードを被り外出する。  元彼の誠也の家の前に着いた。インターホンを押すと誠也が出てきた。 「あ、彩子……。どうしたの」 戸惑う誠也にわたしは表情を変えずに答える。 「ちょっと話があって。会いに来たの。お邪魔するね」  わたしは誠也の部屋までの階段をすたすたとあがる。
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