16アーサー視点✖️ジャクリーン嬢

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周囲に控えている者達が、即座に駆け寄ってくる。 火傷でもしていたら大変だ。まぁ、そんなことがないことを私は知っているが。 ジャクリーン嬢に、タオルを渡すよう指示をだす。 「まぁ、私としたことが。 うっかり、手が滑ってしまって。 アーサー様、ドレスが濡れてしまいましたわ。 こんな状態では楽しめませんわ。 どこかで着替えたいので、ご一緒に部屋まで案内してくださいませんか?」 「アーサーさま、控え室までご案内されますか?」 側仕えのローガンが問いかける。 「いや、その必要はない」 私はジャクリーン嬢に向かい、別れの挨拶を交わす 「ジャクリーン嬢、確かにこんな状態では楽しめませんね。私としても、こんな出来事があった後に引き留めるのは偲びない。今日はこれで失礼しよう」 ローガンに、ジャクリーン嬢を馬車まで案内するように指示をだす。 「え?そんな! アーサーさま、やっぱり大丈夫ですわ。あのお待ちになって!」 ジャクリーン嬢は、私を引き止めようと近づいてきた。 はあ、仕方ない 「ジャクリーン嬢、流行に敏感なあなたをこのままにしておくのは心が痛い。どうか完璧な装いでまたの機会に。」
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