16アーサー視点✖️ジャクリーン嬢

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寄付と言っても、ちょっとした趣向を凝らしまして、女神像に花束を。うふふ。花束と言っても、普通の花束ではありませんのよ。宝石の花束ですの。うふふ。 素敵じゃありませんこと?ねぇ、アーサーさまもそう思われますでしょ?」 見た目ばかりに拘って、派手なものが大好きで、かなりの浪費家だな。んん?神殿だと? 今神殿と言ったか?  そう言うえば、そろそろビルが着いた頃だろうか。マリーベルは、どうしているだろうか。 「アーサーさま、それで、私のことが噂になりまして、女神像に贈り物をすることが社交界で流行になっておりますの。うふふ。ですが、私が流行らせたことですのよ」 得意気に話し終えると、ジャクリーン嬢はティーカップを手に取り紅茶を口にする。  私も一息つこうと、ティーカップに視線を移した瞬間、 「キャッ」 と、どこかわざとらしい ジャクリーン嬢の声がしたので、視線を向けた。 どうやら、ドレスに紅茶をこぼしたようだった。 「大丈夫ですか?ジャクリーン嬢」 どんな時も冷静な対応を心がけている私は、 ジャクリーン嬢の側に近づくことなく対応する。
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