17アーサー視点✖️レイチェル嬢 ①

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レイチェル嬢は、ジャクリーン嬢の行く手を阻むように対峙する。 ジャクリーン嬢を上から下まで眺めると、勝ち誇ったような笑みを浮かべる。 レイチェル嬢は、先程の紅茶のシミを扇子で隠すと、すかさず応戦を始める。 「これはこれはレイチェルさま。あら、何のことかしら? 粗相だなんてとんでもない。 ちょっとしたハプニングがありましたの。 アーサー様からは、それはそれは勿体ないくらいに、気遣っていただきましたわ。 アーサー様は、私のことがとっても心配のようでしたわ」 ジャクリーン嬢も負けじと応戦を始める。 「心配? まぁ、そうでしょうね。何かと派手なあなたは、行動も目立ちますものね。お優しいアーサー様は、あなたの今後を心配されてるのではなくて? あら、ふふ、これは失礼。私としたことがつい…」 「はぁ?よくもそんな‼︎ まぁ、レイチェル嬢は僻んでいらっしゃるのね?  いつも2番目ですものね?今日のお茶会だって、私の次。ふふ。あーそうそう、女神像への贈り物も、私の真似をなさったのでしょう? いつでも、私の次ですのね。 まぁ、せいぜい今日も私の代わりを務めていらっしゃればよろしいわ。ふふふ。」 「代わりですって?」
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