18アーサー視点

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「ローガン、気にするな。ミシェルは場所など気にするような者じゃない。それに今更ではないか。紅茶の用意を」 「承知致しました」 ローガンは一礼すると、執務室を後にした。 少しの間の後ノックの音が響く。   「失礼致します、アーサーさま。 あら、お仕事中ですのね?」 ミシェル嬢は、落ち着いた淡い色合いの装いだった。 美人ではある。 だが、マリーベルには敵わないな。比べるまでもないが。 「あぁ、適当に寛いでくれ」 ミシェル嬢は、慣れた様子でソファーに腰掛ける。 「はぁ、相変わらずですのね。 少しは、私にも取り繕ったらどうなのかしら? 先程の彼女達にしてるように」 「必要ないだろ? そなたと私では、性格も似すぎている。 腹黒いところとかな。 それに、取り繕ってないのはお互いさまだろ。」 ミシェル嬢は澄ました顔で答える。 「お互い様だなんて。私は、誰に対しても節度をもって接していますわ。アーサーさまと違って。」 「そういう所が腹黒なのだろ。」 「まぁ、ひどい言われようですこと。 どこかの誰かさんのように、マリーベルさまを怖がらせている方よりは、よろしいのではなくて?」
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