25ニコライ出生

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これで、心置きなく自分のを貫けそうです。」 ニコライ様は先程とは違い、とても晴れやかな表情をしていた。 「マリーベル様。私も、あなたが誰かに悩まされるようなことがありましたら、黙っておりません。 例え相手が誰であろうとも。 私が、必ず、あなたを必ずお守りいたします。」 私に真摯に向き合ってくださるニコライ様。 真っ直ぐに見つめてくるその瞳には、とても温かい感情がこもっていた。 その瞳に見つめられると、落ち着かなくなる。 胸がこんなにざわつくのはどうして? ニコライ様の瞳の中に、自分の姿が写っている。 たったそれだけのことなのに、なんだか嬉しくなる。このままずっと、私を見ていてほしい。 この気持ちは、何なのかしら。 「さぁ、難しい話はこれぐらいにして、ミシェルの元へ行きましょう。 ミシェルも、そろそろ文句を言いはじめる頃でしょう。」 ニコライとマリーベルは、手を繋いだまま立ち上がる。 そうして、手を繋いだまま一緒に歩きだした。
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