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アーサー様とミシェル様。 2人が立ち並ぶ姿を想像すると、とてもお似合いな気がした。 あぁ、そうだったのね。なんだかほっとしたわ。   アーサー様はどうして私へあんな態度を取るのかずっと疑問だったけれど、想いを寄せる方がいらしたなら当然のことね。 あっ! もしかして…… お父様が画策したことなのではないかしら。 両親は私がアーサー様と結婚することが幸せだと思い込んでいるし。 なんてこと…… これでは、二人を引き裂く私は、噂通り悪女になってしまう。 アーサー様とミシェル様の恋を、私なんかが邪魔してはいけないわ。 ミシェル様は素敵な方。 私なんか刺繍まで教えてくれて。 お友達になってくださらないかしら。 私はミシェル様のお力になりたいわ。 ニコライ様の妹様でもあるし。 アーサー様とお話する必要があるわ! 心より、応援しています、と。 父が何か言ったのであれば、反故にして大丈夫だとお伝えしなければ。
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