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(......も〜っ!)
私は痺れを切らして野間の部屋に入ることにした。カップ麺のゴミと散らばった衣類に見ないふりをしながら野間を探す。
「野間ァ!!!!!」
「むり......寝たの5時......」
野間はトドのように転がって起きそうにない。ボサツは眉をハの字にしたままどうしていいかわからないようだった。
私が何度かビンタをすると、野間は枕元のカバンから学生証を差し出して来た。
「大講義室3......工学部......入門②。講義......人、多いから......カードリーダーで出欠......」
(なんて奴!)
私は野間の学生証を持って走り出した。
「私、行ってくる!」
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