悪役令嬢に転生したけど自由に生きてみます

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「俺達ももう一人…」 「そうだな…大丈夫そうだし俺も欲しい」 危うい事は何度かあったものの、命を奪われる程の危険に見舞われることも無かったので俺ももう一人作っても良いかななんて思ってしまった。 五年経ったのに元の世界に帰れる雰囲気もなく、俺はエリザベスとしてこの世界で生きてゆくのだろうな。 「何考えてるんだ?」 「ん?俺の旦那様は俺の事好きすぎるなって」 ベッドの上で裸で抱き合っていて、俺の中にはアレスの肉欲が埋まっている。俺達の左手薬指には指輪が輝いていて、俺達は結婚もしてしまったのだ。 「俺が一方的なのか?」 「んっ…ふっ…俺も好きだよ?」 ゆるゆる動かれながら抱きつく。レクスは少し離れたベッドに眠らせてあり、あまり声が出せないが本当に久しぶりの行為にお互い興奮しきってしまっているのは確かだった。 三人の子宝に恵まれ俺は老後もこの世界で生き続けていて、死ぬその時までアレスと共に生きアレスの腕の中で息を引き取りそのまま俺の二度の人生は終わりを告げたのだった。
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