悪役令嬢に転生したけど自由に生きてみます

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翌朝目が覚めてからエリザベスの持っていた宝石を売り払い金を用意して、不要なドレスも売り払い身辺整理をしてゆく。 ごめんなエリザベス!でも俺が生きてくには仕方無いんだ許してくれ…街で地図も買って帰ってきて地図を見ていれば、ノックが聞こえ扉を開ければニーナが居た。 「ニーナ?」 「お姉様どこにも行きませんよね…?」 「な、なんで?」 俺が驚いていればニーナは俺に抱きついてくる。くっ…可愛いよ…!! 「お姉様がお金を用意し地図も買ったと報告があったんです。私が悪い子だから…」 「いやどこにも行かないから…」 何だろ…違和感があるような気がするんだが…エリザベスに嫌がらせをされていたニーナがそんな相手を引き止める理由なんかあるだろうか? それに俺が居ない方が二人と一緒に居やすいだろうし、それに俺なんか居たところでニーナにメリットは無いだろう。 「じゃあ今日は街へ一緒に散歩に行きましょう?」 「あ、あぁ」 約束をされてしまい、とりあえず朝から四人で街へ出かける事となった。相変わらず三人と一人という感じになってしまっていて、ニーナは色々な建物に目移りしているようだった。 皆ニーナには声をかけるが俺には誰一人として声をかけない。当たり前と言えば当たり前なのだが、続けばきついな。
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