悪役令嬢に転生したけど自由に生きてみます

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風呂で足のマッサージも十分にしてからバスローブ姿で髪を乾かしながら部屋へと戻れば、ベッドの上には高そうな小さな紙袋が置いてある。 不審に思いながら近付いて、そっと開けてみれば紫色の下着が入っていて俺はそれを取りだしてしばらく見つめ、アレスが見ていたやつだと気付いた。 「マジか…マジかぁ…」 ほとんど布面積も少ないパンツとブラジャーで、俺は姿見の前でバスローブを脱いでそれを身につけてみる。滅茶苦茶恥ずかしいが…わざわざ選んでくれたやつだし…?履かないのも勿体ないよな? っつかサイズピッタリなのは実はあいつ元々エリザベスに気があったんじゃないか??とりあえずネグリジェに着替えて眠りにつく。 そのまま翌朝まで熟睡して目が覚め、起き上がって伸びをする。ベッドから降りてドレスに着替えて廊下を歩いていれば、アレスが歩いてきていた。 「お、おはよ」 「おはようございますお姉様」 ニーナも一緒に居たのか裾を上げて頭を下げてくる。今日も可愛いなと思いながら見ていたが、首筋に赤い跡が見えて俺は少し視線を逸らす。 「おはようニーナ」 「今日はアレスと近くの森へ散歩に行くんです」 「そ、そうか。楽しんでおいで」 俺はそう良い二人の隣を通り抜けて食堂へ向かった。はぁ…俺もしかして心も女になり始めてないか??男から下着もらって喜んでるとか有り得ないだろ…だっせぇ…
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