悪役令嬢に転生したけど自由に生きてみます

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「ダメだ毒がっ…!」 ぐいと押し離して口を塞いだが、アレスは俺を軽々抱き上げベッドに下ろして覆いかぶさってくる。 「それだけ喋れれば大丈夫だ」 「あ…」 もしかして解毒剤を作って飲ませてくれたのはアレスなのだろうか?どうしてニーナを傷つけたかもしれない俺を助けてくれたんだ? 「だっ、ダメだ俺は本当は男で、それにニーナと…アレスは…」 「確かにニーナを抱いていた。それでも頭にあったのは何故かあんただ」 髪をすくわれ髪にキスをされてゆく。いや…でももし俺が消えて本当のエリザベスが戻ってきたらアレスはどうなる?そう思うと簡単にはいとは言えない… 「やっぱりやめておこう?俺達本当は男同士だし本当の俺を見て幻滅するかもしれないし」 「キスだけは…許してくれ」 恋人繋ぎをされベッドに手を縫い付けられ、何度も角度を変え唇が重ねられてゆく。その手を握り返しながら甘いキスを受け入れてゆき、何故エリザベスとして転生したのかと悔やんでしまう。 アレスは横になり俺を抱きしめて見つめてくるので、俺もアレスを見つめながら照れくさくて胸に顔を埋めてゆく。なんだこれまるで恋人同士みたいじゃないか… 少ししてから寝息が聞こえ始め、見ればアレスは眠りについてしまっている。俺がアレスを騙して殺そうとしてるとか考えないのか?そう思いながらも温もりにうとうととし始め眠りについた。
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