悪役令嬢に転生したけど自由に生きてみます

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小鳥の囀りで目を覚ませばまだアレスの部屋に居て、起き上がればサイドテーブルに朝食が乗っていてそれを食べてから書斎の机の上の下着や服があったのでそれに着替えてゆき大人しくベッドに座っていれば、しばらくしてから扉が開きアレスが入ってきた。 「おはようリサ」 「おは…え?リサ?」 「エリーのが好みか?」 アレスは椅子へ座り机から書類を出して卓上へ羽根ペンとインクも出して何かを書き始めた。 「いや…どっちでも良いけど…なんで助けてくれたんだ?」 「やはりリサが犯人だとはどうも思えなくて…牢に行けば血の海に倒れていて血の気が引いたよ」 あぁ…あいつ本気で俺を苦しめようとしてたな…ぼんやり考えていれば少し椅子を引いて片膝を叩いている。何をしてるのかと思い歩み寄れば片膝に座らされ、腰を抱き寄せられながらまた何かを書いている。 「お、重くないか?」 「いや。別に」 幸せそうに見つめられ、俺はドキッとしてしまい体を預ける。そのまま穏やかな時間が流れていて、時々意識が飛んでしまい目が覚めてもまだ書き物をしている。 「それ何書いてるんだ…俺文字読めなくて」 「これは色々な報告書をまとめたものを書いてるんだ」 「そっか…アレスはこの国の騎士の頂点だから大変なんだな」 そのまま膝に座っていたがしばらくして膝から下ろされた。
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