悪役令嬢に転生したけど自由に生きてみます

20/25
前へ
/25ページ
次へ
突然の事に驚いていたが、首に手を回して目を閉じてゆく。何度もキスをしてからやっと解放され、俺もアレスも息があがっていた。 少ししてからアレスはまた俺を膝に乗せ、今度は読書を始めた。相変わらず何が書いてあるか読めないが、真剣な眼差しもカッコイイなと思いながら邪魔をせずに見つめていた。 そのまま居たが部屋がノックされ、アレスは俺を下ろして扉を開ければ兵が居て何かを話していたが、しばらくして椅子に座る俺を見つめてきている。 兵との話が終われば俺の元まで歩いてきて、何かを葛藤しているかのように黙っている。何だ?また俺に拷問しろとかそういう類か? 「出陣しなければならなくなったんです」 「そうか…じゃあ行くか」 「そんな簡単に…危ない場所だぞ」 「大丈夫だろ。守ってくれるんだろ?」 俺が言えば顔を片手で覆いため息をついている。いやむしろ着いて行ったら邪魔か?と思ったが腕を掴まれ歩き始めていた。 そして馬小屋から綺麗な黒馬を連れ出し、俺を乗せて自分も乗り国の外へ出れば既に他の騎士たちも居て、アレスの馬が駆け抜ければそれに続いて馬を駆けさせていく。 初めての乗馬が荒々しく、俺は必死にアレスに抱きついている。振り落とされそうだが、ここで落ちたら怪我じゃ済まなさそうだ…
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加