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「潔いいな…では腹の子と共に死ね」
そう言って剣が振り上げられれば破壊音が聞こえ部屋に空気が入り込み一気に冷えた。見ればアレスが剣を抜いて本気でレオンハルトに切りかかっていて、お互い本気で戦い始めてしまう。
「この女に毒され過ぎだぞ?ニーナも待ってるというのに」
「俺はニーナよりリサを選んだ。そう伝えろ」
お互い目が本気過ぎてどうしていいか分からない…
「ニーナもお前の子を産んだと言うのに冷たい男だなぁ?」
「何っ…!?」
「お前だってニーナを抱いたろ?あの柔らかな肉に己を突き立てただろう!!」
アレスが押され始めてしまう。ニーナもアレスの子を産んだなら…なら…俺はアレスを諦められるのか?いや…無理だ…
「それでも俺はリサと歩む道を選んでここに連れてきた!!」
勢いついたアレスはレオンハルトを蹴り飛ばしレオンハルトは背中を打ち付けその場に崩れ落ちて剣を床に突き立てなんとか倒れずに居る。
「はぁ…はぁ…ニーナには謝っても謝りきれない…だがニーナにはお前が居る。リサには俺しか居ないんだ」
「ニーナは…毎日毎日お前の名を呼びお前が帰ってくるのを待っている…それを見ている俺の気持ちなどわからんだろう!!」
レオンハルトは咆哮するかのように言い放ち、アレスは後退りをしている。
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